千葉・小学生の列にトラック突っ込む事故【事故現場の地図など】2021年6月 (更新)

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2021年6月28日の午後、千葉県八街市八街の路上で、トラックが電柱に衝突し、徒歩で下校中の児童の列に突っ込んだ交通事故。
見通しが大変良い、直線の道路で、なんで小学生5人が、トラックにひかれると言う、大変痛ましい、重大事故になったのか?
今後、このような事故が、2度と発生しないためにも、原因や事故状況などを調査。




事故発生日

2021年6月28日(月)

事故現場

千葉県八街市八街(やちまた)
JR総武線・榎戸駅の北東約1.3キロ
下記が現場付近の可能性

地図ですが、上記の通り、現場実写映像で出しておきます。
地図としてご覧になる場合には「Googleマップで見る」の箇所を、クリックして、戻るボタンを押して、みてください。(操作方法はご覧になるブラウザやスマホ端末では、異なる場合があります。)

センターラインなし
幅6.9メートルの道路
見通しの良い直線
歩道やガードレールは無い
スクールゾーン指定内の道路

2021年6月28日、15時25分ごろ、近くの施設の関係者から「トラックの事故で、付近を歩いていた小学生がけがをし、挟まれている人もいる」などと110番通報。

被害者

朝陽小学校の児童5名。(男4、女1)
心肺停止2人(男の子2人)は、現場で死亡確認 (搬送先の病院で死亡確認との報道もある)
2人が重傷(大ケガ)だが意識はあり命に別状はない
残り1人は意識不明の重体

<下記判明>
亡くなった小学性のお名前
谷井勇斗さん (8歳)
川染凱仁さん (7歳)

意識不明の重体は8歳の女子児童
重傷は7歳と6歳の男子児童の事

小学校から田畑が広がる事故現場の先に、住宅地が広がっている

容疑者

自称トラック運転手、梅沢洋容疑者(60歳)
自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で、佐倉署が現行犯逮捕
6月29日、容疑を過失運転致死傷に切り替え
道交法違反(酒気帯び運転)容疑でも立件する方針
<追記> その後、自動車運転処罰法違反の危険運転致死傷罪(1年~20年の有期懲役刑)で運転手梅沢洋容疑者が起訴された

供述(初期)

左に急ハンドルを切ったところ電柱にぶつかってしまった。
勢いそのままに子どもたちの列に突っ込んでしまった。




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要するに、東方向に、走行中、なんらかの理由で、道路左にある電柱に、中途半端に接触(衝突)し、そのあと、ブレーキ?をかけるも、40mほど進み、小学生の列に、突っ込んだと考えられる。
トラックは、道路から逸脱して、畑に、ほとんど入った状態 (単独では動けない状態) で停車。
接触した電柱から停車した位置まで、少し距離があるため、かなりスピードが出ていた可能性もある。
最初に事故を起こした地点から、充分にブレーキを掛けずに、更に進んで、人に突っ込んだのは、2019年の大津の事故に似ている気がする。




続報

容疑者は、鉄筋加工会社勤務で、近くに住んでいる模様
13時頃、流山市の新築ビル建設現場に、トラックで鉄筋を運んだ、帰り道
<詳細> 当日は朝6時に出勤し、八街市の工場から市川市の建設現場に資材を運んだあと、いったん工場に戻り、そのあと再び東京・江戸川区に資材を運んで戻る途中で事故を起こしたとの事
事故直後「(建物周辺から)道路に飛び出してきた別の人をよけようとしてハンドルを切り、電柱に衝突して、近くにいた子どもたちをはねてしまった」と会社に電話
別の報道では「大きな事故を起こしてしまった。飛び出してきた人をよけようと左にハンドルを切ったら電柱にぶつかり、コントロールを失って子どもたちをはねてしまった」と会社に電話したとある
捜査関係者の話によると「右側から人が道路に出てきたので、よけようと左に急ハンドルを切った。電柱にぶつかり、そのまま子どもたちの列に突っ込んでしまった」との事
電柱にぶつかったあと、小学生の列に、正面から突っ込んだとみられる
<追記> 実況見分(現場検証)では「児童の列に気が付かなかった」などと供述
同じ学年で同じ方面の児童ごとに集団で下校中だった
1年生から3年生までの児童が、14時50分に授業が終わり、同じ方向の児童で集団下校していた
消防隊がドクターヘリや救急車などで、負傷者を順次、病院に搬送
NHKニュースによると、事後現場近くの鉄筋加工会社のトラックが事故を起こしたと報道
梅沢洋容疑者の呼気から、基準値を上回るアルコールが検出
※ただし、飲酒をしていたかどうかなど詳細は、執筆時点では不明で確定していない (飲酒の可能性は高いが、ノンアルコールビールを飲んでも検知されるなどの場合もあるため、警察の発表がないと飲酒運転と断定はできない)
その後「帰る途中に酒を飲んだ」「昼食の時に酒を飲んだ」と話していると捜査関係者から出ているため、飲酒運転の可能性が高くなった
※その後の報道によると、いわゆる酒酔い運転に該当するほどの泥酔ではなく、酒気帯び運転にあたるほどのアルコール検出量との事で、具体的な数値は公表されていない
<追記> 酒に関しては、コンビニで買って飲んだと判明し、車内からは焼酎の空き容器が見つかったとの事。
飲んだ場所は、京葉道路の幕張パーキングエリアで休憩中の14時55分ごろに飲酒したと判明。

朝陽小PTAや近隣中学校PTAなどが連名で、2014年度に、現場の市道にガードレールを設置するよう市に要望を出していたが、実現には至っていなかった

7月1日、菅総理大臣らが事故現場視察し献花
政府が現場の歩道設置に全面協力すると表明

未確認情報

下記の情報は、未確認につき、間違いである可能性もあること、ご容赦願います。

容疑者は、普段からお酒が好きで、すれ違うと、避けの臭いがしていた(仕事中まで飲むとは思っていなかった)との情報もある。
トラックは、職場(勤務先)に到着する寸前だった模様。 (確認が取れた)
衝突した電柱が、傾いている模様。 (映像で確認が取れた)
児童は、きちんと、右側通行していた模様。(確認取れた)
ドクターヘリは、八街北中学校の校庭にて離発着した模様。
重傷は、6歳~10歳の児童の模様。
4年生の女児は15時30分に授業が終わったあと、下校したということで、学校では「途中で低学年の列に追いついたのではないか」としている。
※この日は低学年と高学年が集団下校しない曜日だった
制限速度は50km/hの道路の模様。
※その後の報道では、制限速度は60キロ(制限速度の規制なし)で、時速50キロくらいで走行していたとある。
起訴状によると、時速56km(制限速度内)で走行していたとある。 → 現場の道路は、時速30kmへ制限となった。
飲酒の影響で居眠り運転の可能性とも報道あり。 → 起訴状によると「アルコールの影響で居眠り状態に陥った」とある。

政府は日本全国で「可搬式オービス」での速度取り締まりを強化すると発表。

親会社の南武と、容疑者の雇用先・南武運送は、日ごろからほぼ業務内容も一体化しており、南武運送の代表取締役は、南武の会長が務めている。
会長は、2019年に、旭日双光章を受賞している?ともある。




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朝陽小学校では、約5年前(2016年11月2日)にも、別の通学路(国道409号)にて、児童4人が、19歳男性が運転する2トン・トラックに巻き込まれる事故があった (死者は出なかった)
市議会でも、通学路に、歩道やガードポールなどの設置を求める提言がされていた?
事故現場は、見通しが良い直線道路で、危険個所には含まれていない。(ただし、飲酒運転という事であれば、危険個所かどうかは、問題ではなく、池袋暴走事故同様に、加害者側の責任が重い)

会社(勤務先)

梅沢洋容疑者の勤務先は、トラックの側面に記載されている会社名からも、現場近く(約200m先)だと推測される。
鉄筋加工の工場事務スタッフはNHKの取材に対し、事故を起こした車両は、会社のトラックだと話している。

ただし、警察や報道各社にて、執筆時点では、会社名が公表されておらず、裏付けが取れませんので、記載は自粛させて頂く。
※翌日、NHKの報道で、会社名なども出ており、裏付けが取れましたので、当サイトでも掲載開始させて頂いた。

NHKの報道によると、梅沢 洋(ひろし)容疑者の勤務先は、運送会社「南武運送」の社員で、勤続16年との事。
事故現場のすぐ近くにある鉄筋加工会社「南武」(NANBU)の工場は、親会社の工場となる。

NHK 小学生の列にトラック 児童2人死亡 運転手からアルコール検出

親会社の会社サイトに掲載されている情報ですので、採用先である子会社と方針が、一緒であると言う確証はないのですが、親会社では下記のような説明もあります。
※当サイトでの記事中画像は、クリックすると拡大表示されまする

千葉・小学生

「安全運転が趣味のプロフェッショナル集団」とございますが、安全運転が趣味程度の自称プロなのか?と、とても、残念に感じる。
安全運転を趣味と表現するのでは、飲酒も趣味でプロだから大丈夫だと、勝手なルールを作るのでは?と、地域の安全を守ると言う意識が低いように感じるのは、私だけでしょうか?

まだ、確定ではありませんので、断言できるものではありませんが、仮に昼間の勤務中(仕事中)から、飲酒をしていたと言う事であれば、今回、初めて、飲んで、トラック運転したと言う事ではなく、常習だった可能性もある。
となると、会社では、運転手に対して、普段、どのような安全対策・安全教育を行っていたのか?、単に、事故には気を付けてねだけだったのではないか?と、甚だ疑問に感じる。
安全に対する意識が高ければ、飲酒して、トラックなど、運転しないのが普通。
しかし、ちょっとくらいいいだろう、わからければ良いだろうと言うのは、それでいつもは大丈夫・・、そんな雰囲気を出している社風も影響する場合がある。
その場合、生産している製品そのものの、品質も手抜きがあるのでは?、疑われたりするものである。
例えばだが、事故を防ぐため、小学校の通学時間帯には、自主的に、会社近くの道路で、トラック(業務車両)を走行させない時間を作ると言う、安全対策を行っている、会社もある。
そのように、安全に対して、高い意識を持った、経営者や従業員だったのか?

仮にですよ。
絶対に飲酒運転はダメなのですが、仮に、飲酒していても、事故を起こさない人は、起こさない。
事故を起こさないためには、飲酒運転しないと言うのは当たり前だが、飲酒しないが最優先事項ではなく、絶対に事故を起こしてはならないと言う、自覚が、一番重要。
もし、プロ意識に欠け、普段から軽い気持ちで、昼間から飲酒して、大きなトラックのハンドルを握って、気が緩んでいたのであれば、とても、許されるものではない。




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勤務先の説明によると、梅沢洋容疑者「これまで大きな事故を起こしたことはない」としている。
大きな事故は無かったが、小さな事故を起こしたことは、あった可能性があると言う事であり、このような事故を、予見できた可能性もあっただろう。
タクシー会社などでは、どんな小さな事故でも、事故を起こしたら、クビにしている(自覚を持たさせている)ところもある。
とても、残念でならない。

参考

MHKニュース 小学生の列にトラック 児童2人死亡 運転手からアルコール検出

※上記のリンクは、その後、リンク先が消滅する場合があります。

いずれにせよ、大変痛ましい事故となってしまいました。
亡くなられた児童のご家族も、ご自宅から、そんな遠くないところですので、道路を通行するたびに、今日のことを、思い出すことになってしまうでしょう。

このような事故が発生しますと、必ず、歩道がない、ガードレールが無いなど、行政側の不備を指摘される方がおられます。
しかし、今回のように、相手は「トラック」ですので、仮に、事故現場に歩道やガードレールがあったとしても、歩行者がいれば、被害を受けていた可能性もあります。
被害を受けにくくすると言う効果は期待できますが、飲酒運転や事故が発生しないとは言えず、歩道を整備したとしても、根本的な解決方法とはなりません。
歩道やガードレールを、いくら作っても、曲がり角や、交差点まで、ガードレールで、100%覆う事はできませんので、大津の事故のように、歩道にいても、被害をうけることがある訳です。
現地は、畑も多いところですので、もし、事故防止のために道路を改善する、広くすると言う事であれば、私のようにコンサルタントの立場から申し上げれば、下記の通りになります。
畑の地主さんにも一部土地の売却などご協力頂いて、危険個所の区間は、道路ではない(車が通行する道路から離れている)「歩行者専用」の細い道を、畑の中に、整備するべきです。
都会では無理ですが、畑も点在している郊外では、充分に可能です。
その結果、少しくらい、歩く距離が長くなったって、安全の為であれば、良いではありませんか?
ただ、そのような発想が、行政では、出てこないんですよね。
すぐにできる対策としては「スクールバス」しかありませんが、スクールバスも事故を起こすときは、事故を発生させますので、すべてにおいて、100%防止すると言うのは困難です。

また、飲酒運転防止のために、トラックや自動車の運転席に、アルコール検知器を標準搭載すればと良いと、安易に提案されている方がいるのには、ビックリしてしまいます。
単なる思い付きで、ほんと、軽々しく、発言なさっていると、悲しくなる思いです。
確かに、アルコール検知は、技術的に可能です。
しかし、全部、検知してしまいます。
要するに、アルコール入りのうがいをしたり、手などを「消毒」したアルコール成分も、残っていれば、感知します。
そのため、バスやタクシー運転手が、消毒したあとだと、勤務できないと言う話もあり、運用の問題では難しい部分があります。
皮膚からアルコール度を検知する技術を、日産などが研究していますが、前述したとおり、アルコール消毒液を誤検知してしまう訳です。




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逆に考えても、このような悪質な犯罪とも言うべき、悪いことをする人は、こうした装置を、何としても破ろう・騙そうと考えます。
例えばですが、息を吹き込む方式だと、運転手が、今回のように、出先でひとりの場合、自分の息ではなく、ピストンか何かで、新鮮な空気を吹き込むことも、できてしまうでしょう。
同じく、朝の勤務開始時に、アルコールチェックしても、今回のように、勤務中の休憩時間などに、飲んでしまえば、意味を成しません。

仮に、アルコールを検知すると、走行中でも、感知すれば、停止となるシステムができたとします。
しかし、思いっきり、クルマの窓を開けていれば、新鮮な空気が車内に入って循環されますし、アルコールを検知する穴を、ふさいでしまったりするなどし、すり抜けられてしまうことも多いでしょう。
タクシーだって、酔っぱらいの乗客を乗せたら、動かなくなってしまい、困ることになれば、タクシーに乗車拒否された酔っ払いが、路上にあふれて、違う事故や犯罪が増えてしまう可能性もあります。

よって、アルコールを検知できても、運転手がアルコールを飲んだ状態だと、機械的に判別するのは、難しく、最終的に、飲酒運転をしないと、本人の自覚に頼るしか、ない部分があります。

少なくとも、朝だけでなく、運転して事務所に戻った際にも、第3者が立ち会って、厳格な、アルコールチェックを、義務づけすることは、今すぐにでもできるでしょう。
しかし、それでも、業務途中に、飲酒しないとは限らないため、100%防止するのは無理です。
既に、実用化されている、自動衝突防止(事故防止)の仕組みを、すぐにでも、日本のトラック100%に、搭載義務付けのほうが、まだ、歩行者を助けられる可能性がある、有効な手段と言えます。

なお、北米などでは、、飲酒運転の違反者は、法律により、自分のクルマに、アルコールインターロック装置を、取り付けないといけないと決まっています。
このような方法は、反省を促す意味でも、良いことだとは存じますが、既に亡くなった方は、帰って来ません。




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飲酒運転を更に少なくするためには、もっともっと「飲酒運転はリスクが高い」と、思わせるように、格段に法律を厳しくしたり、職場での抜き打ち検査や、検問で飲酒がわかった場合には、運転免許を取り上げる・仕事は今日でクビくらいしか、残された道は、ないと存じます。
ただ、運転免許を取り上げても、無免許で、運転するやからはいますので、それこそ、運転席で、車両に登録している免許証を差さないと、エンジンが、かからないくらいの、装置は、標準装備になっても、良いのではと存じます。
そうすれば、外国人による、自動車盗難や無免許も軽減され、より、自動車が起因する交通事故全体が減ると存じます。

全国を出張して、レンタカーでまわっておりますと、各地域で、トラック運転の特色や違いを感じることがあります。
例えばですが、沖縄のダンプカーは、道がすいていても、制限速度を守り、とてもゆっくり走行しています。
それに対して、今回の事故とは、直接関係ありませんが、千葉県の場合、ダンプカーや、産業廃棄物運搬車などの運転が「乱暴」な印象があります。
スピード超過、車間距離、信号の変わり際の赤信号無視など、わがもも顔で運転されている印象が強いです。
もちろん、一部のドライバーさんに限ってのことだけと存じますが、千葉県の皆様も、私のようなよそ者から、そんなことを言われたら、不本意でしょう。
現場の制限速度を30km/hにすると言う話も出ているようですが、いくら制限速度を低くしても、飛ばす車はいて、そのような車が事故を起こすわけですから、あまり意味がありません。
それだったら、信号を多くして、しょっちゅう、赤信号になるような道路のほうが、対策としては有効的です。

また「千葉で」なんて、言われることが無いよう、ドライバーの皆様には「ルールを守る」ことは、当たり前のように心がけて頂き、2度と、このような事故が無いように、お願いしたいと存じます。
私自身も、運転する際には、その前、絶対にお酒は飲みませんが、交通事故には、引き続き、心を戒め、気を付けたいと存じます。




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末筆ではございますが、亡くなられたお子様のご冥福をお祈りするとともに、ご家族・ご友人に対し謹んでお悔やみを申し上げます。
また、ケガをされている皆様のご回復を、心よりお祈り申し上げます。

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