プロ野球やプロサッカーでも同じですが、新人として入団を確約した選手に対し球団は年俸とは別に「契約金」を選手に支払います。
プロ野球ではFA宣言して移籍・再入団した場合でも契約金が発生し、FA宣言した選手は年俸とは別に再契約金を得ることが出来ます。
<注釈> FA権を行使せずに残留した場合、再契約金は発生しない。
とは言っても、我々のように会社に就職する普通のサラリーマンなどには契約金などは無いことが多いです。
なんでプロスポーツ選手だけ契約金をもらえるのか?調べてみました。
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先に答えから申し上げますと、プロ選手には退職金がないため、退職金を前払いするような意味合いで支払われているともされます。
ただし、契約金1億円をもらったとしても、まるまる1億円を手にできると言う事ではありません。
収入があれば「税金」がかかります。
例えばテレビの懸賞などで10万円に当たったとしても、税金がかかりますので10万円全額もらえると言う事はありません。
仮に契約金が1億円だった場合には、臨時所得の平均課税の採用なしで確定申告した場合、約半分の5000万円が税金(所得税+住民税)となります。
すなわち、銀行口座には1億円が振り込まれたとしても、その入金があった年の確定申告を行い、半分は税金として納めなくてはならないという事になります。
もちろん、年俸として支払われる部分や、グッズ販売(肖像権)などで入ったマージン収入にも税金がかかります。
プロ野球選手以外では、アスリートが優秀な成績を収めて300万円もらったなどのオリンピックの賞金、科学者がノーベル賞を受賞してもらった賞金などにも税金がかかります。
身近なところでは、競馬で高額当選した場合にも税金がかかりますので、きちんと確定申告しないと「脱税」と言う事になってしまいます。
<注釈> 宝くじの当選金は非課税。
最後に、プロ野球選手の契約金ですが、ドラフト1位の選手は約1億円程度が相場です。
しかし、ドラフト6位にもなると2000万円など、ドラフトの順位で契約金が何倍も違ってきます。
要するに、ドラフト上位の選手は長年球団に在籍するであろう、下位の選手は数年でいなくなるかも知れないと言う観測で、契約金の額が算出されている模様です。
ともあれ、額こそ違いますが契約金をもらえると言うのは、一流スポーツ選手の証と言えるのだと存じます。
一般社会でも仕事で実績を出している有能な人物は、契約金を得て転職するようなケースも稀にあります。
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ちなみに、GG佐藤選手が西武にドラフト7位で入団した際には、推定契約金2000万円となっていましたが引退後のインタビューで、そんなはもらっていなく実際は300万円程度だったと言う話もあります。
このように、スポーツ新聞などで報道される契約金や年俸などはあくまでも「推定」と言う事が多くあります。