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関空連絡橋「連絡道路が線路側にズレた」タンカーが衝突~復旧の見通しは?(更新)

関空連絡橋「連絡道路が線路側にズレた」

関西国際空港とりんくうタウンを結ぶ連絡橋に「鶴見サンマリン」(東京都港区)所属のタンカーが橋に衝突し、連絡橋の関空方面の道路が破損して横ずれを起こし、線路(複線の空港方面)にまでズレてしまいました。
2018年9月4日(火)に、非常に勢力の強い台風21号が、徳島に上陸したあと、神戸に再上陸し、北陸へと時速100kmくらいで抜けて行きました。

まだ、スビートが早かったので幸いでしたが、台風が非常に強い勢力のまま、日本に上陸したのは、1993年の台風13号以来の25年ぶりとなり、大坂を中心に大きな被害をもたらしました。

–新しい情報—

関空への線路(鉄道)は、大きな損傷がなく9月18日から復旧見込へ。(道路の完全復旧は長期化)
臨時シャトルバス・リムジンバス・高速船がアクセス方法。
関空と対岸を結ぶ臨時シャトルバスも、9月8日からJRと南海電鉄の「りんくうタウン駅」発着になった。
ただし乗車も長蛇の列で、尚且つ渋滞も予想されます。
リムジンバスは各バス会社の判断で運行しない場合があります

————–

タンカーは2591トンの「宝運丸」で、全長は89メートルです。
関西国際空港の施設に、前日の9月3日にジェット燃料を運んだあと、風が強くなったため、前日から関西国際空港付近に、錨(アンカー)を降ろして停泊中でした。
しかし、翌日の9月4日午後1時30分ごろ台風の影響で流され、連絡橋に衝突しました。

午後1時38分には、大阪・関西国際空港で最大瞬間風速58.1メートルを観測するなど、台風は猛威を振るいました。

乗組員は11名(全員日本人)で、全員がライフジャケットを着用していますが、どのように救出するのか検討されており、この執筆時点ではまだ救助活動は行われていません。
海上保安庁のヘリコプターで2名救助したあと、橋に設置してあるガス管も破損していることがわかり、ガス漏れの可能性が出たため中断していました。
しかし、22時頃までに、残りの9名はタグボートで全員無事に救い出されています。
ケガも無いと言う事ですので、よかったですね。

また、関西国際空港では、A滑走路が高波によって最大で水深約50cmほど冠水し、海水は空港施設の1階にも進入しました。
関空周辺では、最大で、3.29メートルの高潮になった模様です。
その高潮に更に強い風が吹いたため、波が防潮堤を越えて滑走路など進入しました。
実は、関空は1994年の開港以降、約3m~4mほど、地盤沈下しています。
修繕は行っていますが、沈下を抑えられていませんので、今回は地盤沈下していなければ、冠水は防げたと推測できます。
なお、飛行機の被害としては、ANA機が3機、ピーチ機が3機駐機していましたが、無事だった模様です。

空港では一部が停電になったようで、利用客は、連絡橋がJR・南海ともの運転見合わせで、道路も上記の通り破損しているため、空港から出ることもできず取り残され、孤島となりました。
関西国際空港がある大阪府では、1961年の第2室戸台風以来、過去最高となる「高潮」潮位293センチを超えたそうです。
最新の情報では、約3000人と数百人の従業員が関空に残されていると言います。
合計で5000名と言う報道もあり、携帯電話もつながりにくい(情報入手できない)との情報もあります。
※結果的にスタッフなど含めて全部で7800名であったと9月6日になって明らかになっています。

破損した関空・連絡橋の状況ですが、下記のツイッターからの映像をご覧頂けると、よくわかるかと存じます。

この道路部分の復旧工事には少なくとも6ヶ月以上、ヘタをすると1年以上は掛かるかと推測致します。

線路部分ですが、土台などに異常がなければ、早くて1週間程度から、1ヶ月程度で運転再開できるものと推測致しますが、まだ破損状況の詳細がわかりませんので、憶測となってしまいます。
<追記>その後、1ヶ月程度で復旧できる見込みとの報道がありました。
大地震でも耐えられる設計ですが、橋脚が損傷していると言う情報も新たにはいりましたので、基礎の部分も影響を受けていた場合には、道路の復旧同様に、かなりの月日を要すると存じます。

なお、連絡橋の関空から泉佐野市方面への道路は、映像を見る限りは壊れていないように見えます。
もちろん、詳しい状況がわからないと、なんとも言えませんが、破損していなく、強度にも問題なければ、その片側の道路を使用して「双方向」にした道路開通が行われると存じます。
しかし、双方向にするにしても、接続部分の改良工事などが必要ですので、開通には少なくとも数日から1週間程度は掛かると存じます。
構造上、双方向にすることが難しい場合には、他の方法が取れられるかも知れません。
<追記>
損傷がなかった空港外に向かう3車線に中央分離帯を設置して、片側1車線を確保することに決定しました。
マイカーやタクシー、レンタカーなどの一般車両は通行不可です。
ただし、身体障害者などが乗る場合は通行が許される場合があります。
バスは緑ナンバーの貸切バスも通行可能との情報があります。(白ナンバーは不可)
なお、阪神高速道路や関西空港自動車道から連絡橋に入る場合は一般道を経由する必要があります。
ただし、関空から出る場合には、連絡橋から各高速道路にそのまま乗り入れ可能です。
最高速度は時速40㌔に制限されます。
一般利用者や通勤の場合、当面の間、南海の泉佐野駅とJR日根野駅から「臨時シャトルバス」の運行、もしくは高速船のほか、関空へのリムジンバス(高速バス)がアクセス方法になる見込みです。
ただし、リムジンバスは各バス会社の判断で運行しない場合があり、また道路は渋滞が予想されますので、早めのバスなどに乗るようにしましょう。

線路に関して、片側の線路が問題なければ「単線」のように仮復旧して、鉄道を動かすかもしれません。
しかし、映像を見る限り、南海空港線・JR関西空港線が走る電車の「架線」の支柱も破損して曲がっているため、単線復旧させるにしても、架線から修理しなくてはなりませんので、かなりの日数を要すると存じます。

一概に参考にはならないと存じますが、片方のトンネルが使えなくなった、中央道(中央高速)の笹子トンネル、天井落下事故のときを参考に復旧スケジュールをご紹介してみます。
笹子での事故は、2012年12月2日の朝に発生しました。
約130mに渡る天井板のコンクリート板が落下した次第です。
この事故のときには、問題が無かったほうのトンネルを暫定2車線(片側1車線)にする改良工事を行い、12月29日に暫定開通しています。
実に27日間に渡り、両方向が通行止めでした。
なお、両方向の復旧は2月8日と、68日ぶりに上下線2車線ずつで通行可能となっています。
もっとも、大きな設備破損はなく、瓦礫の撤去が主な作業でしたので、また、2ヶ月ちょっとで完全復旧しましたが、関空の連絡橋の場合には、破損が著しいですし、安全性確認も必要になっています。
そのため、完全復旧には、かなり長期間の作業・工事が必要になると考えられます。

取り残されている利用者などの救出は、9月5日の朝から神戸空港行きの高速船(神戸-関空ベイ・シャトル)の臨時便(ピストン輸送)にて開始されています。
ただし、定員は110名の船舶です。
そのため、仮に3000名全員をこの船で救助する場合には、24時間フル稼働しても1日半必要です。(5000名であれば2日以上)
もっとも、救助船にて外国人観光客などは、神戸空港に移れたとしても、途方に暮れてしまう方もおられるでしょう。
と記載しましたが、その後、朝8時頃からは、リムジンバス(定員約50人)でも南海泉佐野駅(大阪府泉佐野市)にピストン輸送を開始したと言いますので、正直、ホッとしています。
恐らくは、橋の反対側の道路は問題なく通行できると言うことでしょう。
その後の情報として、帰宅希望者全員が関空を離れたのは、9月5日の夜23時だったとの事です。
しかし、自衛隊に要請すれば、トラックや小型船などでも、更に輸送できたはずですので、赤ちゃんずれの家族だけでも、もっと早く解決できたのではないかと存じます。

※下記の囲った部分は古い情報です。

9月6日の時点で関空連絡橋の通行が許可されている車両は下記の通りになります。

・警察、消防、救急関係の車両
・許可を得た災害救助、復旧活動のための車両
・臨時バス(許可を得たバス)
・空港内コンビニなどへの物資輸送車両
・報道関係車両
・空港関係者の車両(航空会社関係など)

となりますと、橋の道路は、全長約4kmほどを、臨時で対面通行にして、近日中に開通させることができるのだと推測致します。
これらの状況を踏まえますと、関空の運航再開は、9月9日~15日前後ではないか?と考えます。
ただし、道路は対面通行となりますので、渋滞が予想されますので、関空に行く場合には、早めに到着するように出るなどの対応が、しばらく必要になるかと存じます。
そのため、一般車両は乗り入れ禁止になるかも?知れません。

なお、伊丹空港と神戸空港は、空港施設・機能への大きな影響は認められず、風が弱まり次第、航空機の運航も開始されるようです。
ただし、伊丹と神戸のエアポートには入国・出国の審査ができないので、国際線の旅客機は代替利用も困難です。
逆に東海道新幹線・山陽新幹線には乗客が殺到しました。
新大阪駅などは券売機に長蛇の列ができ、大変混雑している模様です。

それにしても、気象情報でも非常に強い台風が来ると分かっていたのに、タンカーの船長は、なぜ関空への輸送として船を出したのでしょう?
私も、小型船舶1級を持っている端くれですが、理解に苦しみます。
いかりを下ろして停泊していたところ、台風による風で押し流されたと言いますが、錨泊する以前の問題でして、台風が来ているのですから、関空に向けて、無理して出航してはならない(港に避難する)と言う事です。
普段から会社や取引先からの圧力があり、出航を断れないような状況でもあったのでしょうか?
そして、このような強風になった場合には、大型船の場合、アンカーだけに頼らず、エンジンを始動して、流されないようにします。
しかし、報道されている船長のコメントによると、流され始めてからエンジンを掛けたが間に合わなかったと言う発言が見受けられます。
結果的に大阪湾の沖合に停泊していた約50隻のうち、このタンカーだけが流されました。
海上保安庁のからは船舶無線で2度警告も受けていました。
いずれにせよ、船舶会社は、船が壊れただけでなまく、大きな惨害賠償責任を負う事になりました。
船長は、海難審判で処罰されるかも知れません。

関空でアルバイトなどして働いて生計を立てている方や、レンタカー会社などは、長期休業状態になると、大きな損失です。
奇しくも、関空の開港記念日に発生した、過去最大の災害となってしまいました。
私も、関空を利用した南紀方面の出張計画も先伸ばしにするしかなさそうです。

以上、現時点では、まだまだ推測・憶測の域を脱しませんが、何か動きがありましたら、その都度、記事を更新して参りしたいと存じます。
連絡橋の事故では怪我された方がいないということで幸いですが、台風にて被害に遭われた皆様や、ケガなどされた皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。

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