2021年10月7日、22時41分頃、千葉県北西部(千葉市)を震源とする地震(M5.9・深さ75km)があり、東京都足立区、埼玉県川口市、宮代町で震度5強を観測しました。
首都圏の鉄道・高速道路などで大きな影響がでましたので、その時の記録として残したいと存じます。
新型コロナ(第5波)の緊急事態宣言が9月末にあけて束の間、東京を中心に大きな地震が発生しました。
東京23区内で震度5強を記録したのは、東日本大震災が発生した2011年3月11日以来、10年ぶりになります。
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今回、最初の地震を感じたあとに、緊急地震速報が、遅れて鳴った(揺れが酷くなってから鳴った)と言う感じです。
人的被害は、死者0名、重傷6名、軽傷・ケガ約50名程度です。
最大震度は5強でしたが、東京の多くは震度4です。
しかし、震度4の割には、鉄道などを中心に大きな影響がでました。
鉄道への影響
日暮里・舎人ライナー(にっぽり・とねりライナー)は、緊急停止した影響で、先頭から3両分が脱線しました。
日暮里・舎人ライナーは、運転士などはいない、自動運転で運行されていますが、緊急地震速報を受けて、電車から離れた指令室にいた係員が列車を止めました。
電気を供給する設備も損傷しており、当面、運転見合わせが続くものと考えられます。
その他、鉄道各線も、多くが運転見合わせとなり、線路の点検を徹夜で行いました。
帰宅困難者が発生し、駅前のタクシー乗り場などは、長蛇の列となったようです。
シェアサイクル(貸自転車)も、すぐになくなってしまったようです。
翌朝の時点(8時間後)で、横須賀線全線、東海道線全線、南武線全線、武蔵野線の市川塩浜駅~西船橋駅間、南船橋駅~西船橋駅間、京葉線全線が、引き続き運転見合わせとなっていました。(その後、朝7時50分にはすべて運転再開も、ダイヤは大幅遅延)
その他のJR線でも、電車の大幅な遅延が続きました。
例えば、東海道本線が動いていない時間は、並走する京急などに乗客が集中し、駅の入場制限が行われるなどの影響も発生しています。
高速道路への影響
地震発生を受けて、首都高速は、多くの入口が閉鎖され、通行止めにして、道路の点検を行いました。
黒い路線は、通行止めの箇所です。
東名高速も、震度が高かった、伊勢原JCT~厚木ICが通行止となり、道路の点検を行ったようです。
新東名にて迂回はできましたが、深夜にも関わらず、大渋滞が発生しています。
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翌朝までには、首都高・東名も通行止めは解除されていますが、東海道本線などが運転見合わせの影響で、一般道も、いつもの朝より、渋滞がひどい状況でした。
その他影響
一部では火災、停電、断水などが生じましたが、全体的には大きな被害とは言えず、限定的であったと考えられます。
ただし、水道管の破損・漏水が目立ちました。
しかし、震度5強の地震で、死者が0人と言うのは、海外と比べたら、非常に耐震が強化されていると感じます。
水道管の破裂くらいで、済んでいるのは、さすが、日本だと、感心致します。