IT講師の岡本顕一郎さん 殺傷事件からわかる犯罪被害防止方法

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2018年6月24日、福岡でインターネット関連のセミナーを開催した講師・岡本顕一郎さん(41歳)が、講演終了後にトイレにて、松本英光容疑者(42歳)に殺傷されると言う、大変痛ましいた事件がありました。

参照ニュース報道はこちら

この亡くなった岡本顕一郎さんは、人気ブロガーの「Hagex」さんと見られています。
当日は「100万PVブログ達成への道」「ブログトラブル110番」と題した講演を行った直後でした。

殺害された岡本さんは、Hagex(ハゲックス)というニックネームでブログ「Hagex-day info」を書いていたとされています。

今回のセミナー講師殺害事件を受けまして、そんな被害に合わない対策を考えてみました。

まず、Hagex-dayサイトは、記載内容を拝見する限り月間220万PVと公表しています。
でも、運用しているところは、hatenadiary.jp・・。
すなわち、はてなプログですね。
ドメインも単独ではなく、ハテナのものです。
要するに、このアクセス数は、はてなで行っているから、これだけあるとも言えます。
もちろん、Hagexさんのご努力と能力、SNSのうまい使い方もなければ、アクセス数は増えませんが、単純に、Hagexさんだけの力ではない可能性が高いです。
はてブですので、検索エンジン以外からの流入が非常に多いと考えられ、アクセスがたくさんあるのは、いわばそんなに苦労しません。

なお、ちょっと、Hagexさんの記事を拝見致しますと、ネット釣り師、ババア、晒す、腐れ、退会祭りなど、汚い言葉が目に付きます。
また、2chの記事を引用した内容も多いようです。

このように、いわゆる「炎上商法」など取り扱ったサイトとなっているのです。
他人の炎上などをトレンド記事として、アクセスを稼ぐようなやり方も見受けられます。

炎上させる作戦や、炎上先を紹介したりするのが、悪いとは申しません。
その執筆者さんのやり方ですのでね。
しかし、そもそも、そのような際どい情報には、異常者とも言える読者も集まる傾向があります。
この時点で、すでに、このような犯罪に巻き込まれる恐れ・可能性が増えていると言うことです。
表現の自由があるとは言っても、なんでも発言して良いと言うことではありません。

また、容疑者と見られる低能先生と、どのようなやり取りがあったのはわかりませんが、実際に、容疑者から恨まれたHagexさんは殺害されて、命を落とすという結果になりました。
ひとつ言えるのは、容疑者はもともと有名な荒らしで、低能、低能と相手を批判していことたから、いつの間にか「低能先生」という呼び名がついています。
ただし、Hagexさんが、その名を付けたわけではありません。
このように、容疑者も、被害者も、療法が批難の応酬をしていると言う特徴があります。
仮に、Hagexさんが、低能先生からの執拗な行為に対して、相手の意見を否定したり、イチイチ、反応したりしなければ、こんなにまで、殺意を抱かせるまでには、ならなかったとも考えられます。

Hagexさんの記事には下記のような記載もありました。

そして、Twitterのトレンドを果たすと、膨大なアクセスが流れ込んできた
さらに追記。
この記事の公開から1週間後、●●氏はまた炎上を起こした。

他人の炎上などを利用して、アクセス得ており、単に不幸を楽しんでいるようにしか、思えませんね。
これでは、反感を買うことも、多々あるでしょう。

最後に重要なことを記載しておきますが、殺害された岡本さんはインターネットセキュリティー関連会社「スプラウト」の社員で、ブログメディアの編集長を務めていました。
要するに、有名ブログ・有名ブロガーと言われながら、プログだけでは生活できていなかった可能性があります。
そもそも、はてなブログですので、アクセス数だけで見れば、アクセスは得られやすいです。

どんなブロガーでも、多少アクセスが増えてまいりますと、当然、色々なことを言われるようになります。
売れている芸能人さんでも、100人中、100人から支持されると言うことはあり得ませんので、バカだとはブスだなど、様々なことを言われるのは有名人の宿命です。
しかし、いちいち反応してはいけませんし、例え、ものスゴク嫌な思いをしても、そのことを記事にしてはいけません。

そして、今回、Hagexさんは、セミナーの開催場所を「公開」なさっておられました。
容疑者はその情報を得ていたようで、講座には参加していなかったようですが、終わるのを事実上、待ち伏せした模様です。
「ブログトラブル110番」のような講義を行うのであれば、参加申し込みは身分証明書を必用にする、開催場所は、参加申込みした人にしか、わからないようにする、など、少しでも被害を防ぐための処置があると良かったと存じます。

もちろん、殺人と言う凶悪な犯罪を犯した容疑者のほうが100%悪いです。
本来であれば、法のもと、裁判などで戦うべきです。
しかし、殺害されたご本人も、残念ながら、アクセスがたくさんあると言う本質的な部分、言論の自由の意義、そして自身に降りかかる危険性が、わかっていなかった可能性を感じずにいられません。
こんな被害にあってからでは、遅いのです。
いずれにせよ、謹んでお悔やみを申し上げる次第です。

でも、はてブなど無料ブログでは、今回の事件を受けて、誹謗中傷を記事にしているブログを取り締まることを期待したいと思います。
野放しはいけません。
特に、はてな匿名ダイアリーは。
はてブでなければ、Hagexさんも、ここまでアクセスがたくさん出て、有名になることがなかった可能性があり、大変痛ましい事件にならなかったかも知れません。
また、同じように殺害されるようなブロガーが出ないためにも・・。

以上ですが、このような犯罪被害に合わないための方法、回避策をまとめます

・他人の誹謗中傷や名誉毀損になるようなことはインターネット上に掲載しない
・独自運営でないブログの場合、自身の能力を過信しない
・悪質な批判をする者には対応しない(無視する)
・セミナー会場は非公開にする(会員制にて会員のみに告知するなど)

ただし、最近の殺人事件を見ていますと、容疑者の人生が上手く行っていないケースが、ほとんどだと思います。
生きにくい日本になってしまっている側面はあるかと存じますが、違法行為、なおさら殺人をして良いと言うことではありません。
個人的には、他人の成功は、もちろん、運が良くて成功できた言うより、それなりの「努力」があってナシ得たわけですので、それはしっかりと認めて賞賛し、見習っていこうくらいの気持ちになって頂くのが良いのかな?と感じずにいられません。

参考

福岡・IT講師殺害1カ月前に講演把握 容疑者「ネットで知った」
福岡・IT講師殺害 講演1カ月前把握 容疑者、当日3時間待ち伏せ
「低能先生」はあなたの隣にも!“他者攻撃癖”を量産する日本の病