2018年6月7日、午後5時30分すぎ、兵庫県神戸市東灘区のJR神戸線「住吉駅」で、松井山手発、西明石行き普通電車を運転していた、20代女性運転士が「体調が悪くなり以後の乗務は困難」と大阪総合指令所に連絡し、女性運転士は救急車で搬送されました。
その後、同駅にて別の運転士が交代して、約30分後の6時4分に運転再開となった模様です。
JR西日本によると、上下計4本が運休するなど、約5000人に影響が出たとしています。
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体調が悪い中、運転を続けた場合、最悪のことを考えますと、この20代女性運転士は、よく勇気を持って報告を行っており、非常に適切な判断であったと存じます。
最近のJR西日本の問題を考慮しても、称賛して良い行動だとさえ思います。
そのため、交代要員手配で遅れが出るのは、やむを得ないと思います。
しかし、急いでいる乗客にとっては、なかには迷惑な話でもある訳です。
例えば、新神戸駅まで行って、新幹線に乗るため、事前に指定席券を買っていたら、乗り遅れてしまう。
また、神戸空港まで行こうとしていた乗客もいたら、飛行機に乗り遅れることも考えられる訳です。
もし、そんな境遇の乗客がいた場合や、実際に自分が当事者となった場合には、よく交代した、偉いとも言えなくなってしまうのが心情です。
ココなんですよ。
そのあとの予定が狂ってしまう乗客へのフォローがしっかりできるのか・・。
新幹線も事前割引のキップによっては、乗り遅れたら、後続の自由席にも乗車できないチケットがあります。
航空機でも、乗り遅れたら、キャンセル料は100%で、お金が戻ってきません。
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すぐにタクシーを手配したりするのは難しいと思います。
でも、鉄道会社の都合で遅延を起こした場合に、困ってしまうお客さんがいたら、補償してくれるのか?
電車に乗る、乗客も、そのあたり「きちんと補償します」と言うことであれば、安心して乗車でき、やむを得ない事情にも理解することができます。
例えば鉄道会社が「保険」のようなものに加入して、その保険から補償してもいいのではと存じます。
運転者さんや車掌さんも、そのような制度があれば、もっと、安心して、体調不良なり、電車の不良なり、申告できる訳でして、それが、より効果的な安全対策に繋がると存じます。
運転手や車掌さんも「人間」ですので、プレッシャーが掛かるような乗務は、絶対に避けるべきです。
ともあれ、今回の運転手さんには拍手を送りたいと存じます。
※写真はイメージです。
参照元
JR神戸線 女性運転士の体調悪化、搬送でダイヤに乱れ