危険物乙4試験「ギリギリ合格」できた勉強法(実録)~50代文系男性でも合格?

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国家資格になる危険物乙4試験に、50代で理科・科学に疎い50代男性が「ギリギリ合格」できた方法を実録としてご紹介してみます。
ちまたにある乙4受験者の情報は、多くが合格した方の勉強法であり、その得点などを拝見すると正直「勉強のしすぎ?」「もともと化学を学んでいた?」と思える節があり、文系で合格した方の情報や、逆にどうして不合格になったのか?と言う情報が少ないです。
そのため、もともと化学の知識に乏しい文系の私(50代前半)が、無謀にもチャレンジした実録として残しておきたいと存じます。
もしよろしければご参照賜りますと幸いです。




乙4受験・勉強方法

危険物乙4の勉強方法は、基本的に「暗記」が必要となる。
ただし、暗記が苦手な私でも、自然と暗記できるように参考書などは作られているため、とにかく勉強時間を作れれば合格できるか?
原則とする勉強法は、基礎知識を理解・記憶をするインプットと、過去問題や演習問題をとにかく解いてみるアウトプット。
これを最低限2~3回程度、繰り返すことが重要。




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受験申込~1週間前まで
テキスト・アプリなど繰り返し読み、練習問題を解いてみる
答えを間違ったところはなんで間違えたか?をきちんと理解すること。
答えの選択を分からなかったところは、正解の内容を理解すること。

試験日が近づいてきた直前は苦手分野の個別部分を勉強しなおした。

試験数日前~直前
数値などの短期記憶を行いつつ、苦手分野の勉強し直しを問題を解くことで進めた。

必要な勉強時間としては、週5回は1時間、休みなど週2回は2時間。
私の場合、直前の1週間は毎日4~5時間ほど勉強した。
合計で40時間ほどの勉強時間になるか?

なお、計算問題は基本的に捨てているが、どうやって計算するのか?くらいは問題集である程度理解は進めた。
とにかく、試験中は電卓が禁止と言う事もあり、計算問題は途中から勉強しなかった。
実際に当日の試験でも計算問題は1問しかなかったので影響は最小限で済むと考えられる。

勉強意欲

そもそも危険物に特段興味がある訳ではないため、勉強意欲がわかず、やる気を起こするのに苦労した。
会社より試験を受けてこいと言う話であれば、不合格になるとみっともないので、モチベーションも上がるだろうが、事業主であるためそんな縛りも無い。

理系の勉強をしてきたわけでもないので、わかるのは温泉でよくある「pH」が酸性かアルカリ性かくらい。
あと、船の免許は持っているので、腐食を防ぐ金属としては亜鉛が有効なことくらいしか知らない。

一般常識として、静電気が起こりやすい環境も理解しているが、問題に出てくる漢字「温度」と「湿度」を目が悪いこともあり見間違え・勘違いしやすく、それで回答を間違えて損することも・・・。
問題を解くのに、日本語の意味を正しい以上に理解しなくてはならないのも嫌いなところだ。

例えば「承認」と「認可」、英語でもapprovalとして承認・認可、どちらでも正解だが、危険物の試験の場合には「認可」なので、同じ意味の承認でも正解だと回答すると間違いとなってしまう。
数字に含まれる1,000など、「,」「.」も乱視で見間違えることがあり、わかっているのに、テストでは文章を読んで回答するため、その部分で間違えやすいのは辛い・・。
つくづく「もっと若い頃に受験すれば良かった」と後悔する。
結局は、合格しなければと、どれだけ自分にプレッシャーを掛けられるかであろう。




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モチベーションを得られない、集中できない場合には「講義」を行っている教室に行って受講し、無理やり勉強するしかないだろう。

試験当日、電車で試験会場まで向かう際には、無料公開されていた下記の「ノート」を読ませて頂いた。
個人で学習塾を経営なさっているオーナーさんのよう?だが、文系卒でも塾では理系も教えるため、試しに乙4受験・合格した際の自作ノートだそうだ。

個人学習塾さんオーナーのノート

その方は100時間勉強する必要があるとも、述べておられるが・・・。

スタディング

最初に参考書・問題集として購入したと言えるのが、動画やインターネット上で勉強進めれる教材の「スタンディング」。
講師による授業が「動画」になっており、テキスト(印刷もできる)を見ながら知識を得られるので、いつもパソコンの前に座っている私には向いていた。
動画は音声のみにもできるため、スマホで再生すれば通勤時間を使って勉強も可能であろう。
テスト問題も各授業終了後に練習問題があり、模擬試験も10セット(350問)用意されている。
模擬試験は実際に試験問題より難しい構成だと感じる。
ただし、ひとつの設問で2~3個分の勉強になるので、そのほうが要点を効率よく理解しやすいと言う事か?(何回挑んでも間違う問題もたくさん)
しかし、間違えが多くなるので、最初は自信を失いやすいため、受験を諦めてしまう要因になるかも?
間違えた問題などは「AI」が集計し、復習するべき問題が自動で選出されるのは非常に便利。
試験問題は自分で「要復習」に指定もできるが、私の場合、そもそもぜんぜんわからないので98%が要復習となり意味が薄れた。
そんなこともあり、AI問題復習はとても助かる。
欠点としては「危険物に関する法令」の部分は動画解説がなく、単に暗記しましょうと言うスタンスなので辛いと感じた。
暗記ツールなるものはあるが、法令の練習問題もないので、試験問題の部分は10個ある「模擬試験の中」での勉強がいきなり必要となる。
よって、AI問題復習を行うにしても、法令部分の問題数が少ないと言える。




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いずれにせよ、法令は、基本的には模擬試験を解きながら、どんな問題が多いのか?、傾向を掴んで法令を理解していくのが得策?だと感じた。
そのため、別途、参考書を購入した。

なお、スタディングでは多少だが、同じく勉強している方のコメントも拝見できるので参考になる部分がある。
特に試験を受けた方の感想を読めることで、最近の傾向なようなものもつかめた。
なお、書籍タイプの場合「編集側の間違え」(答えが違ったなど)の修正情報を掴みにくいが、オンラインタイプの教材は、適時、誤記情報が配信され、内容の修正も行われるため、そこも利点になるか?

私の場合

私の個人的な状況としては、結果論から言えば、スタディングは試してみて良かったと考える。
ただし、初歩的な知識がそもそも無いため、いきなりスタディングの化学で、動画を見てもぜんぜん理解できなかった。
動画を見た後の練習問題も20%程度しか正解できない状態で、初期の段階でこれは無理だと感じた。
途中でスタンディングは一時やめて、追加で下記の参考書を購入した。

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楽天で購入

上記の参考書の解説と模擬問題を1回すべてクリアしてから、スタディングでの動画授業と模擬問題へとシフトさせている。
私のように知識が乏しい場合には、より簡単な試験問題である「丙種」の参考書から学ぶのも良いらしい。

あと、スマホ向けのアプリにも「乙4」のものがいくつもあり、広告が入ったりするが無料で利用できるものが多い。
今回利用したのは下記のアプリひとつ。

危険物乙4 一問一答

このアプリは、基礎的な知識を正しく得ているか?の確認に最適であった。
分野ごとに設問があるため、回答間違いが多い分野、すなわち自分が苦手であったり、まだ理解できていない分野を見つけるのに非常に役に立つ。
私のように、最初、全部分からないような時にはある程度、参考書やスタディングの動画で勉強してから、このアプリを試してまだ不足しているところを見つけ出せると良いと感じた。
ただし、このアプリだけで合格するのは難しいだろう。
参考書テキストは必須と感じる。

モチベーションの部分は、とにかく「危機感」を常に持って勉強時間を確保した。
繰り返しになるが、計算問題は計算機が使えないのと、最近は計算問題が減っている(場合によっては1問もないとも)ようなので最初から捨てた。
もちろん、簡単に計算できるのは回答できる次第なので、回答が正しいと言うより、解き方を多少勉強した。
解き方すらよくわからないのは完全に捨てている。

勉強時間的なところも「集中力」が必要だ。
何時間も集中力が続くわけではないので、寝っ転がったり、スマホでニュースを確認したり、ときどき休みを取るような方法で進めてみた。

難しい問題の例は下記のように「いくつあるか?」と言う問題。

第4類危険物の性状について正しいものはいくつあるか答えよ。

 A) 発生した蒸気が燃焼範囲の上限値を超えると火源がなくても燃焼する。
 B) 水に溶解するものは可燃性蒸気が発生しにくいので危険性は低い。
 C) 燃焼範囲の下限値の低いものまたは燃焼範囲の広いものは危険性が高い。
 D) 液温が発火点以上になると火源がなくても燃焼が始まる。
 E) 液温が高くなるにしたがって可燃性蒸気の発生量が多くなる。

 1個
 2個
 3個
 4個
 5個

上記のような問題の場合、当然答えがわからない。
そのため、実際の試験時には「消去法」で可能性がある正解を見つけて行く方法を取った。

1回目受験

勉強して実際に試験会場に赴いて受験した。
しかし、合格した気がしないので、1回目の受験と明記させて頂く。

午後からの割り当てもあるようだが、今回は午前中の試験(10時開始)に指定された。
集合時間は9時40分となっている。
受験会場は東京(笹塚)。
8時50分頃に到着して、階段を上がり教室前の長椅子に座わってスマホのアプリにて最終の直前勉強をしたが気休めでしかない。
9時過ぎに教室のドアがあいて中に入れるのだが、教室内に入ったらスマホなどは電源を切らなくてはならないと言う事だ。
前もってそのような話まではないので、そんな説明を受験前にしてもらえれば紙の参考書を持ってきたのにと恨みつつ、教室に入らずアプリで勉強するも、夏休み期間中の土曜で建物内は暑かった。

筆記用具は鉛筆だけでなくシャーペン(B、HB)もOKだった。
これも、受験票などには鉛筆だけと記載されていなかったが、シャープペンシルを持っていたので使う。
9時40分の集合時間に遅れたり、10時の試験開始時間をすぎて遅刻してきた方もおられたが、受験できている方がおらる。
遅刻に厳しくはないようで、比較的、融通が利くようだ。(どこまで許容範囲なのかは不明だが)
夏休み期間中と言う事もあり、高校生のような若い受験生も多くみられた。

私の場合、勉強前に模擬試験は8割~9割正解できるようになっていた。
そのため少しは自信があったのだが、実際に試験問題を見ると、第1問からつまずくと言う予想外の展開に・・。
模擬試験と似た内容の設問はひとつもなく、全部、はじめてみるような問題ばかりだった。
計算問題は1問だけあった。

簡単な感想を申し上げると、勉強してきた内容で回答できたのは3割ほどと言う感じでして、ほとんどが初めて見るような問題でぜんぜん正解がわからない。
正直、合格にはほど遠いと感じる。
スタディングの模擬試験は難しいと言うご意見が多かったのだが、それと同じくらいの難易度だったと思う。

35分経過すると試験時間内でも帰れるのだが、結構早い時間から退出される方が多かった。
前の座席の女性も、35分きっかりでお帰りになったので、かなり焦る。




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私はすべての回答を埋めるのに1時間も要した。
そして「見直し」を開始するも、そもそも、よくわからないので、見直しをしようにも限界が・・・。
結局、充分な見直しもせずに、1時間30分ほどで退出した。
帰りに合格した際の書類が渡されるのだが、無意味なような気が・・・。
家に帰っても、合格時の手続き方法などは確認しなかった。
それよりも、合格発表前に次の試験申込を検討開始していた。

合格発表(結果)

合格発表の日。
お昼(正午)には、ホームページに合格者の受験番号が掲載されるらしいが、不合格の覚悟ができているので全く興味なし。
その日はとても忙しいので確認できずに帰宅してみると、合否結果の通知ハガキが届いていた。
合格発表の日に届くように計画的に発送されているようだ。
念のため、確認してみるとあれ?
合格との文字が・・・。

法令 80%
物理・化学 60%
性質・消火 66%

まさにギリギリだったと言えるが、好きな事をしないで、それなりに時間をかけて独学で勉強はしたので報われた感はある。
しかし、しばらく忙しいので、すぐに免許発行申請ができずにいる。




合格できたと感じる回答方法

前述させて頂いたとおり、参考書やスタディで勉強してきた設問は、ほとんど試験で出なかったので、自身がある回答も少なく合格するとは思っていなかった。
ただ、問題をいくつも回答していくうちに「正解がわからなくても、こんな感じで消去法を取って回答を導きだせばよいのかな?」と言うようなコツはつかめていた。
そのため、分からないなりにも正解を回答しやすい方法?として少しご紹介してみたい。

全く回答が分からない問題がある場合、正解を選択する5個の説明分には、常識的にあり得ない答え候補もある。
そのため、どれが正解かわからない問題(私は7割が該当)に関しては、正解を探すと言うよりは「間違いを探す」と言う、消去法で回答を選択することにした。
そして、これが正解なのかな?と言う、正解の「候補」を絞って行く方法で回答してみた。
候補が最終的に1つになれば、それをマークする訳だが、正解候補が2つあったり、3つの時にはその中で、一番可能性がありそうな内容を、問題の質問がどんな答えを求めているのか?と言う、設問者の心理面まで見極めている。
当然、乙4試験なので、回答は乙4に関係する内容が正解であったりする可能性が高い訳だ。

こんなあやふやな方法で100点を取るのは無理だろうが、落としてしまう問題を少しは減らすことができると思う。
実際にこのようにしたので、3割しか自信がなくても、ギリギリ合格(正解6割)になったと感じている。

なお、後でわかったのだが、最初、合格率が高い他の乙試験(乙6など)を受験して合格すると、乙4試験の一部免除などがあるので、2段階で進めると合格しやすいらしい。

以上、同じような境遇の方がおられれば参考にして頂けると幸いだ。

合格したあとの免状交付申請

基本的には郵送手続きで免状交付申請を行うと便利か?
受験した都道府県に申請するので、私は神奈川県在住だが、受験は東京なので東京都の方法で申請することになる。
都道府県によっては、受験した県の収入印紙が必要なケースもあるが、最近は地方税の振込用紙のように新しいシステムの場合もあり、この対応は都道府県によって異なる。
東京都の場合には振込用紙使用となっており、郵便局(郵貯銀行)の窓口(平日9時~15時)であれば他県からでも送金手続きができる。
ただし、コンビニ払いなどには対応していない。(大阪府で受験した場合にはコンビニ納付可能)
そして、その振り込んだ際の領収書や合格通知などと一緒に「郵送」で送って、後日、郵送で免状(免許)が届くと言う仕組みだ。

いくら待ってもなかなか免状が届かないな?と思って情報収集してみると「試験結果通知書」に、免状の発送予定日が記載されているらしい。
そんなの当然、見落としているので予定日が不明だが、通常は約2週間~4週間ほどかかるらしい。
試験結果通知書のハガキは、免許交付申請時に原本を郵送するため、手元に残っておらず、もう確認できない。
私のようにならんないよう、ハガキをスマホなどで撮影しておくと良いだろう。

実際1ヶ月以上経過してから免状がようやく届いた。




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一時期、東京都で乙4試験を受けた場合、試験日の当日にちょっと残っているとすぐに合格発表があったらしい。
しかし、今ではそんな当日発表もない。(そのうち復活するかも知れないが)