法人(会社)の資本金(出資金)は、会社のスタート時の体力を表わします
新規で法人を設立する場合には、そもそも、会社の銀行口座なんて、設立前から作れませんので、個人の銀行口座に、資本金額を「振り込む」ことで、それだけのお金を動かしていますと言う事実を証明して、設立時には資本金とします。
ひとり社長の場合には、自分のA銀行から、別のB銀行へ、お金を「振込」して、B銀行の入金データをコピー(印刷)すれば、OKです。
例えば、資本金を100万円とするばあい、既に100万円が入っている銀行口座のコピーで良いと言うことにはなりません。
そのお金を、動かして、自分名義で振込入金したと言う事実が必要となります。
ただし、単に、通帳をコピーすれば良いと言う訳ではありませんので、振り込んだと言う簡単な報告書のようなものを作成する必要があります。
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Wordなどを使っても作成できますので、難しいものではありません。
なお、ネット銀行などの場合、取引時のコピーなどを用意すればOKですので、通帳が存在しない銀行でも、問題ありません。
もし、起業時に役員(出資者)が何名かいる場合には、その何名かが入金したと言うことが、わかるようにする必要があります。
なお、おもしろいんですけど、資本金と言うのは、その金額を、ずっと、会社の銀行口座に、入れておかなくてはならないと言うルールはありません。
そもそも、設立時の段階では、個人で使っている銀行口座に入れるわけですしね。
コピーを間違いなく取ったら、そのあと、また、別の銀行に戻しても大丈夫ですし、あとから作る会社の銀行口座にまるまる資本金を入れなくてはならないと言う事でもありません。
会社の銀行口座に、入金されたかのチェックはありません。
まぁ、初動の運転資金が必要な場合がありますので、いくらかは、もちろん、会社の銀行口座に入金したほうが良いですが・・。
なお、資本金の額ですが、以前は、株式会社設立なら1000万円以上、有限会社設立ならば300万円以上の資本金が必要でした。
しかし、今では、会社法が改正されて、資本金は1円でも、会社設立ができるようになっています。
すなわち、起業しやすくなっています。
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ただし、例えばですが、日本政策金融公庫の新創業融資制度では、自己資金の2倍までの金額しか融資を受けられません。
そのため、もし資本金が1円でしたら、2円までしか融資が受けられないと言う事になってしまいます。
また、銀行口座を開設するにしても、資本金が1円の企業ですと「ほんとにビジネスをする気があるのか?」と、信用されにくいため、口座開設ができなかったりします。
よって、資本金はあればあるほど、会社の体力もあると言う事が、証明できます。
私の場合には、まぁ、そんなにこだわる必要はないので、最低限といったところで、資本金は100万円にしました。
最初は300万円にして、あとで200万円カンバックさせようと思った(それでも設立は可能)のですが、あとで個人に戻すと、税務署などが不審がるので、やめておくため100万円にしました。
なお、資本金の額が1000万円未満であれば、会社設立してから2期目まで、消費税の納税義務が免除されます。
また、資本金が1000万円未満であれば、法人住民税均等割の納税額も7万円(年額)と最低額が適用されます。
あとから、資本金の額を途中で増やすことも減らすこともできますが、その都度、登録の費用が掛かります。
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ひとり社長の私の場合ですが、最初は資本金100万円にしようかと思っていました。
しかし、動かせるお金があることを、もう少しは見せた方が良いと感じて、300万円にしようと思っていたのですが、すみません。
結局、ATMやネットバンクの振込限度額などの関係で、100万円にしてしまい、ちょっと、後悔致しております。